広島県庁は、令和5年度広島県職員採用試験において、全国初の「防災職」を新設し、募集を開始しました。

防災職とは、近年頻発する大規模な自然災害に効果的に対処し、危機管理(防災)に対する高い志を持ち、県や市町の自然災害に専門的に対処する職種です。

主な業務内容としては、災害対策本部における指揮統制、自衛隊・警察・消防など関係機関との連携調整を担う「災害マネジメント業務」や、防災・減災対策の企画・立案・実行等が挙げられます。

防災や危機管理に高い専門性を持つ行政職員として期待が集まっています。

広島県庁から学ぶ職員採用のポイント
  1. 採用試験でSPI3を導入し、幅広く人材を確保した
  2. 1次試験は東京都と広島県で実施を行った
  3. 2次試験はオンライン面接で試験を実施した
  4. 全国初の職種で受験希望者から注目を集めた

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防災職の主な設置理由について

広島県庁は、防災職の設置理由については、以下のように解説しています。

  • 近年、続発する大規模自然災害に対し的確に対応するため、自治体(県・市町)において、危機管理分野の知識や経験等を有する人材の確保・育成が急務となっている。
  • しかしながら、危機管理分野のキャリアパスが確立しておらず、人事異動により数年で交代するなど、専門人材としての知識やスキルの蓄積が困難な体制となっている(専門人材としての知識・経験が不足している)。
  • このため、広島県では、危機管理(防災)に対し高い志を有し、危機事態(自然災害等)への対応を専門的に行う「防災職」を新たに設け、県・市町共有の人材として採用し、県・市町が継続的に高いレベルで危機管理対応ができる状態を目指します。

また、防災職の職員の配属先は危機管理監やその他の危機管理に関係する部署等となる予定です。

出典:「防災職」について(広島県)

令和5年度の防災職採用の状況

令和5年度の広島県採用試験(大卒程度)は、2023年6月18日(日)に、広島県と東京都で1次試験が行われました。

なお、防災職は幅広く人材を確保する観点から、大卒程度の試験に関しては、教養試験に代えて、SPI3基礎能力検査を実施、さらに2次試験の面接試験をオンラインで実施しました。

区分 採用予定人員 申込者数 倍率
防災 2名程度 34名 17.0倍

出典:令和5年度広島県職員採用試験(大学卒業程度)申込状況

防災職(大卒程度)は2名程度の採用を見込んでおり、申込者数は34名、応募競争倍率は17.0倍となっております。

社会人経験者は10月試験

2023年10月15日(日)には、「令和5年度広島県職員採用試験(第2回社会人経験者)」防災職の1次試験が開始され、全国から注目が集まっています。

防災職(大卒程度)とは異なり、社会人経験者は「教養試験(職務基礎力試験、職務適応性検査)」等が試験内容となります。

       
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